死はいつも水の貌で…

『Faith in The Future and an Oath to the Gods.
 The wish of an examinee with vestiges of a distant hometown.
 The Prologue begins...』NA:Ike Nelson


いま ... おだ やかに 子守 こも うた 水面 みなも
まま ...  微睡 まどろ むのは 八十 やそ 島々 しまじま

面影 おもかげ

どこかなつ かしくもあり
ひど かな しくもあると

かぜ さら しずく


それは――

あお 記憶 きおく
大地 だいち れ  れ  れた

けたたましく  う  怒号 どごう
がる  海原 うなばら

らぬかお せた

ひと きず げたモノを
いとも 容易 たやす たお

あい していた  日々 ひび いとな
大切 たいせつ 《祖母と両親と姉妹と愛犬》 かぞく
まだつめ たい 弥生 やよい 水底 みなそこ
んだ……


故郷 こきょう はな れて とお そら した

うつく しい 夕凪 ゆうなぎ に  世界 せかい のろ った

何故 なぜ ...  自分 じぶん だけが?
かされた 意味 いみ せず...

つみ を... かん じたまま...
自堕落 じだらく きていた...


けれど


―― 豪雨 ごうう くず れた  土砂 どしゃ まれて
ふたた 《遠縁の養父母》 かぞく うしな った



絶望 ぜつぼう べて  ゆる
このむね おく とも った


だれ かをたす けるため
あた えられたいのち やそう
一度 いちど った
明日 あす への 願ひ ねがい
《背負い鞄》 リュック めて









「ハァッ、ハァ……なるほど…これが 参詣者 さんけいしゃ こころ こと 定評 ていひょう のある、
通称 つうしょう 黄泉比良坂 よもつひらさか
はははっ…バズるわけだよ……ハァ…」八島知美 CV:ピコ